エンディングノートで生前整理をおすすめする理由と書くときのコツ
近年、終活や生前整理の一環として耳にすることが増えてきたのが、エンディングノートです。自分にもしものことがあった時に家族や親族にどうして欲しいのか、また、自分自身の生き方などを書き留めておくためのエンディングノートですが、名前の響きからあまり良いイメージを持たない方もいるのではないでしょうか。
ここではエンディングノートについて、生前整理の際に書くべき理由や、書く時のコツについてご紹介します。エンディングノートを手に入れる方法についてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
エンディングノートで生前整理するメリット
エンディングノートで生前整理をするメリットとして、自分に何かあった時に家族が困らないようにすることが挙げられます。突然の怪我や病気で自分の意思を伝えられなくなった時、臓器提供や延命措置などについての自分の意思を書き留めておくことで家族の悩みを減らすことが可能です。
また、大事な書類や印鑑、通帳などの置き場所について記載しておくことで、自分の死後に遺族が遺品整理する際の手助けにもなります。さらには資産の相続についても触れておけば、親族間での無用なトラブルを避けることも可能です。ただし、エンディングノートに法的拘束力はないため、絶対にこうしたいという希望がある場合は遺言書を作成しておきましょう。有効な遺言書を作成するためには、細かい書き方などが決まっていることに注意が必要です。
さらに、エンディングノートは残された家族にとっての形見にもなります。必要な情報だけでなく、普段なかなか伝えられない家族への想いやメッセージを添えておくのもおすすめです。
エンディングノートを書く時のコツ
エンディングノートの書き方には決まりがありません。そのため、思いついたことは何でも、いつでも書き足していくことが可能です。また、書き始めるタイミングも決まっていませんが、体の自由が効かなくなる前の若くて元気なうちに書いておくのがおすすめです。
一度書いたことであっても「何か違うな」と思ったら修正可能であることもエンディングノートの特徴です。何度でも加筆・修正可能ですので、定期的に見直して現在の自分の考えを記入するようにしましょう。見直した際に古い情報は訂正することも忘れずに行ってください。
エンディングノートの入手方法
エンディングノートは書店や文房具売り場、雑貨屋などで購入することが可能です。ただし、どの店舗でも主力商品ではないため、小さい店舗では販売数が少なかったり、そもそも取り扱っていなかったりするため、電話などで確認してから訪れてください。
実店舗以外ですと、ネット通販や新聞広告等から購入することも可能です。また、終活セミナーなどで販売、無料配布している場合もあります。葬儀社への資料請求でエンディングノートがついてくる場合もあるので調べてみてはいかがでしょうか。
パソコンやスマートフォンからエンディングノートを無料または有料で作成できるアプリもあります。
今回のまとめ
エンディングノートは、自分の想いや大切な情報をまとめておけるだけでなく、自分にもしものことがあった際に家族の助けにもなります。生前整理の際には物の片付けだけでなく、エンディングノートの作成も同時に行うのがおすすめです。
書き方に決まりはないため、何度でも加筆、修正が可能で、思いついたときに書きたいように残しておけるのもエンディングノートの特徴です。エンディングノートは書店や雑貨店、ネット通販で簡単に手に入るので、突然の怪我や病気で体の自由がなくなる前に元気なうちから生前整理を始めて、後悔のない終活を行いましょう。