銀行口座を生前整理するメリットとは?
終活の一環として近年では若い世代でも行う方が増えている生前整理。生前整理では私物の整理をするだけでなく、財産や資産についても整理を行います。生前整理を行う中で、今では使っていない銀行口座が見つかる場合もあるかもしれません。解約しようとして手がつかずにそのまま残っている銀行口座がある方も多いのではないでしょうか。
ここでは、銀行口座について、生前整理で手を付けておくべき理由やメリットをご紹介します。
1.相続トラブルを回避でき家族の負担も少なくなる
2.銀行口座を生前整理することで今後のマネープランが立てやすくなる
3.休眠口座を防げるだけでなく口座維持手数料の節約にもつながる
4.今回のまとめ
相続トラブルを回避でき家族の負担も少なくなる
銀行口座を生前整理するメリットの一つ目は、相続のトラブルを回避することにあります。生前整理では相続についての遺言書を作成する場合もありますが、その遺言書がなかった場合、どの口座をだれが相続するのか揉めてしまい、遺族間でトラブルが起きる可能性もあります。
銀行口座の数が多いと、自分自身でもどの口座を何に使っていたか忘れてしまったり、どの銀行に口座を持っていたか把握できなかったりするケースも考えられるため、生前整理の際に銀行口座の情報をまとめておくことが大切です。
また、銀行口座の名義人が亡くなった場合銀行口座は凍結されてしまい、解除するには相続人が銀行窓口で手続きを行わなければなりません。銀行口座の数が多いとその分手続きも増えて遺族の負担が増えてしまうため、使っていない銀行口座は解約しておきましょう。
銀行口座を生前整理することで今後のマネープランが立てやすくなる
銀行口座を生前整理することで、現在の貯蓄額やお金の動きを把握することができます。使用していないのに払い続けていたサブスクのサービス料金など、必要がない支出が見つかる場合もあるかもしれません。
また、銀行口座を少数に減らしておくことでお金の流れを管理しやすく、老後の資産を有効に活用しやすくなるのもメリットです。全口座の金額をまとめたら思っていたより高額で、趣味や資産運用に資金を回せる、などと新しい使い道が見つかる可能性もあります。
休眠口座を防げるだけでなく口座維持手数料の節約にもつながる
10年以上使用していない銀行口座は休眠口座という扱いになります。休眠口座になったあとに預金を引き出すには、所定の手続きが必要になるため通常の口座と比べて手間も時間もかかってしまいかねません。
また、一定期間使っていない銀行口座からは、口座維持手数料というものが引き落とされる仕組みになっています。一定期間使用がなく、少額の預金しかない場合には口座維持手数料がかかってしまう場合があるため、無駄な出費を防ぐ意味でも使用していない銀行口座は解約しておきましょう。
今回のまとめ
銀行口座を生前整理して情報をまとめておくことで、自分の死後残された遺族の手間を省き、相続のトラブルを避けることができます。また、現在使用している口座や持っているけど使用していない口座を確認することで、無駄に支払っていた料金が見つかったり、現在の自分の資産についても把握したりすることが可能です。
また、一定期間使用していない銀行口座には口座維持手数料がかかる場合もあるため、遺品整理の際には銀行口座を全て確認して、使っていない口座は早めに解約するなど、手続きを行っておきましょう。