独身の人も生前整理をした方がいい理由とは?おひとりさまだからこそ重要
生前整理といえば、年配の方が病気になる前に行っている作業というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。生前整理とは、生きているうちに不用品を処分したり、身の回りの持ち物や資産を整理しておくことです。近年では40代などの若い世代や独身者でも生前整理を行う人が増えています。
ここでは、おひとりさまであっても生前整理を行うべき理由について詳しくお伝えします。
独身だと遺品整理に時間がかかる
誰かが亡くなった際、その遺族は亡くなった方の家や部屋の遺品整理を行わなければなりません。この遺品整理は時間や労力がかかるだけでなく、親しい人を亡くした悲しみから精神的にも辛い作業です。
そんな遺品整理について、既婚者であれば亡くなった方の部屋を片付けるだけの場合が多く作業内容も楽になりますが、独身者の場合は家全体の整理を行わなければなりません。また、故人が資産についての記録やメモを取っていない場合、資産相続をどのようにするのか一から相談して決めなければならない手間もかかります。さらに、近所付き合いや友人との交流が少ない独身者の場合、死後の発見が遅れてしまうリスクも高まってしまうでしょう。
生前整理を行っておくことで、残された遺族の遺品整理に対する負担を減らすことができるだけでなく、遺産相続による親族間の不要なトラブルなども回避することが可能です。
生前整理をしておけば不安なく余生を送ることができる
生前整理を行うと、持ち物の整理ができるだけでなく心も整理できます。思い出の品や写真などを片付けることで今までの人生を振り返り、これからの未来を考えて準備をするきっかけにもなるでしょう。
また、自分の死後に残された遺族が困らないように、不動産や金融資産についてまとめておいたり、ネット関連やサブスク関係のIDやパスワードを書き留めておいたりするのもおすすめです。孤独死をした人に相続人がいない場合、その財産は国に帰属してしまいます。財産の相続に関して希望がある場合は、法的に有効な遺言書を作成しておくことが大切です。
不要なものを整理すれば身軽になれる
身の回りに不要なものがある場合は思い切って手放すことで身軽になり、気持ちも明るくなります。また、物が多いと年をとった時につまずいて怪我をしてしまう原因にもなりかねません。
生前整理で身の回りのものを整理する場合、半年の間に使っているかいないかが手放す一つの基準となります。半年以上使用していないものは捨てる、使う可能性があるものは半年間保管をして使わなければ手放す、などと基準を決めておくと作業をスムーズに進めることが可能です。
新しく何かを購入するときには本当に必要なものかをよく考えて、何かを買ったらひとつ捨てるように心がけると、身軽さを継続できるでしょう。
今回のまとめ
おひとりさまであっても生前整理を行っておくことで、残された遺族の負担を減らすことができるだけでなく、持ち物を整理することで身軽になり、気持ちも前向きになれます。自分だけが知っている大切な情報も書き留めておくことで、自分の死後に不安を募らせることなく穏やかに余生を楽しめるでしょう。
生前整理は、独身か既婚者に関係なく、行っておくと人生が豊かになる作業です。おひとりさまだから何もしなくていい、とは考えず、ひとりだからこそ生前整理を元気なうちに行っておくことをおすすめします。