生前整理の意味①
財産関係の整理を含め、生きているのうちに身の回りの物を整理することで、「終活」の一環です。
単に自分の死を見据えた片付けではなく、今後の人生を明るく過ごすための前向きな片付けでもあるのです。
また、生前整理をしておくことで、家族が自分の死後に行う遺品整理の負担を減らすことにつながります。
作業は1人でもできますが、家族や業者に頼むとスムーズに整理をすることができます。
老前整理・遺品整理・生前整理との違い!
「生前整理」のほかにも、「終活」に似たものとして「老前整理」と「遺品整理」があります。
それぞれの特徴と違いをご紹介します。
生前整理 本人 (実施時期:20代・30代~)
目的:死後に本人の希望を反映させるため・家族の負担を減らすため 物や財産の整理、遺言の作成
老前整理 本人・家族 (実施時期:40代・50代~)
目的:老後をより暮らしやすくするため・家族の負担を減らすため 物や財産の整理、遺言の作成
遺品整理 遺族 (実施時期:亡くなった後)
目的:故人の遺品を片付けるため 故人の遺品の整理、相続手続き
生前整理と老前整理とよく似ていますが、老前整理は、老後の自分の生活をよりよくするために行うことが多いです。
生前整理はいつ行う?
生前整理は早い時期から始めるのがおすすめです。還暦を迎えた60歳を一つの目安にするのも一つですし、50代のうちに始めておくのも良いです。また、近年は20代、30代といった若いうちから始める方もいます。
気力、判断能力が衰えていないうちに実施することで、安全でスムーズな片づけを行うことができます。
高齢になってから生前整理を行うと、体力の衰えから怪我をしてしまう場合や、判断能力が衰えてしまい遺言や財産・物の整理が大変になる、最後までできない場合があります。
早めに生前整理を行うことは、ご自身の意思を相続に反映させるために重要なことです。